私は、2008年10月にオーストリア政府に招聘され、日本のベンチャー企業のアントレプレナーを代表して、日本の産学連携のあり方と(株)ゲノム創薬研究所が開発した実験動物としてのカイコ幼虫の利用について、下記の講演を行いました。
【主催者】オーストリア国 連邦経済省
【演題】Go International Go Tech Technologietrends in USA und Japan
【場所】オーストリア国ウィーン市,グラーツ市,インスブルグ市
【期間】2008年10月17日~21日
【講師】関水信和(日本のベンチャー企業経営者を代表)MITの産学連携責任者2名(米国の産学連携関係者を代表)オーストリア国連邦経済省の担当者
【参加者】ウィーン市,グラーツ市,インスブルグ市のベンチャー企業関係者,製薬企業,投資家など50人程度
【使用言語】英語
ウィーン会場にて、日本のベンチャー企業について説明を始めたところ
.
.
インスブルク会場で、日本のベンチャー企業の現状と(株)ゲノム創薬研究所が開発した実験動物としてのカイコ幼虫の利点を説明しているところ
参考:実験動物としてのカイコの利点の詳細については、私らが後年執筆した論文をご参照008_DDT-12-00041-CM proof_pp226-229.indd (jst.go.jp)
.
日本の大学発ベンチャー企業は資金調達の機会に恵まれていないことから、運転資金をいかに確保すべきかを示したチャート図。
大学発ベンチャー企業の“死の谷”を短くする知的財産戦略として、ベンチャー企業が持つ色々な技術を活用して副次的な製品を開発し(“金のなる木”を育てる)、主要製品の研究資金を獲得する方法を提案しました。講演の参加者からは、欧州においても有効な戦略との評価を得ました。
帰路、ベルリン工科大学にて、産学連携責任者と知的財産の取り扱いについて議論
オーストリア講演の帰路、ベルリン工科大学、ケンブリッジ大学の産学連携ないし大学発ベンチャー企業の関係者とも議論を行いました。ドイツ、英国は産学連携が大変進んでいて、産業イノベーションの中心的な存在となっていることを知りました。
ベルリン工科大学の産学連携責任者と産学連携スキームを議論
ケンブリッジ大学の産学連携関連組織であるケンブリッジ・エンタープライズなどを訪問