帝京大学・千葉商科大学での講義

帝京大学 2023.12.04.

帝京大学経済学部の三竝ゼミにて、春に続き講義を行いました。今回は(株)ゲノム創薬研究所の共同創業者でもある薬学部関水和久特任教授にも参加してもらい、「創薬とベンチャー企業」をテーマとした内容となりました。最初に私から日本経済と産学連携の現状と問題点、ベンチャー企業にとっての特許の重要性と特許制度の概要を説明しました。そして、関水和久特任教授より、実験動物としてのカイコの有効性、(株)ゲノム創薬が保有している新規抗生物質のライソシンEの開発が順調で、大型の公的助成金を獲得して、臨床試験も視野に入ってきているという現在進行形の研究活動の説明がありました。最後に、講義が行われた医真菌センターのP2実験室(病原菌も扱うことが可能)の見学会も行うことができました。

帝京大学 2023.06.19.

帝京大学経済学部の三竝ゼミにて、昨秋に続き講義を行いました。今回は日本経済の成長が停滞している現状といくつかの要因について説明しました。日本を知るためには、外国に行き外から日本を見ると、日本の現実が見えることがあると私見を述べ、外国に駐在した時の経験などを話しました。そして日本では起業家精神を持った人が少なく、ベンチャー企業が活発に活動できていないこと、その原因として大企業を含めた社会全体にイノベーションに対する意欲が旺盛でなく、産学連携も不十分で、MBAなど企業経営のための教育も充実していないこと等をデータで示して説明しました。

 (株)ゲノム創薬研究所が開発した乳酸菌を利用したビジネスとして、新しい漬物をメーカーとコラボして作ること、あるいは乳酸菌を入れたクッキーを作ることなどの話題を提供し、それらの利点や課題などを参加者全員が共有することができました。例えば、学生さんより乳酸菌は焼いたクッキーの中でも免疫活性が残るのかという重要な点に関する質問も出ました。

 

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千葉商科大学 2023.5.30-6.8.

蔵田准教授の授業「研究基礎」、「地域開発論」、「現代産業論」に2週にわたり延べ6回参加させて頂き、千葉商科大学発のベンチャー企業が開発している自動車の安全装置について、小栗名誉教授と共に講義を行いました。私は日本経済の成長が停滞している現状とその要因についてデータを示して説明しました。日本は米国のようにベンチャー企業が革新的な技術を開発して、その技術を大企業が利用するという好循環が生まれていないという問題点を指摘しました。授業では、学生さんが各グループの検討結果を発表するという時間を設け、開発中の装置の長所、改善すべき点、ベンチャー企業の長所、課題などについて考え方を共有することができました。

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帝京大学 2022.10.17.

 帝京大学経済学部の三竝ゼミにて、産学連携とベンチャー企業の特許戦略に関する実践的な講義をしました。ゲノム創薬研究所が開発した免疫活性効果を有する菌類を利用したビジネスについて、より具体的な議論を学生さんとすることができました。それは、パンなどの生産を視野に入れつつ、免疫活性のある乳酸菌を入れたクッキーの生産・販売の試みです。ゼミでは数年前より、ヨーグルトの事業化を検討し、その難しさも共有していることから、クッキービジネスの利点について、いろいろな意見が直ぐに出てきました。小規模であっても費用の発生を全員が意識し、リスクを最小とすることが重要という点で意見が一致しました。そして費用がなるべくかからない方法で乳酸菌を利用して、クッキーの試作をキャンパス内で次回行うことを検討するということとなりました。

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